伝えられなかった気持ち

うりずん

2005年06月02日 23:05

職場の付き合いで飲んだ帰り道、ワタシは無性にゆうこりんがCMで押している
「雪見だいふく・涼みあずき」が食べたくなり
那覇市西町のファミマに入った
ビール、泡盛と調子にのって飲んだせいでトイレに行きたくなり
まずはすっきりしてからだ!と慌てて駆け込んだ

「ふぅ〜」っと爽快感を覚えたワタシはアイスコーナーに
一目散に駆け寄り目当ての商品をゲットした

「そうだ!!食べた感想をブログネタにしよう」

と考えたワタシは携帯電話で写真を撮ろうとカバンを探った





「な、ないっ?!携帯がないっ!!(*_*)」




ついさっき相方にこれからバスに乗るよと報告した数分後だ
コンビニに入るまで持っていたはずだ…
急いでトイレに戻り確認し、歩いた商品棚をチェックし、店員さんに確かめた





「携帯の落とし物はないですか?」



「ないですねぇ…」



それでもあきらめきれず店内をうろうろしていると






「あっ、あの〜、お探しの携帯はこちらですか?」




差し出されたのは紛れもなくワタシの携帯電話だった


「彼が持ってきてくれたんですよ」



そこには丸刈りの少年がうつむいて立っていて、開口一番こう言った



「すみません。電話かけてしまいました…
そうすれば持ち主の人に繋がるんじゃないかと思って…」



彼はワタシが電話をかけた履歴を頼りに電話をかけ、


「この携帯の持ち主と知り合いですか?今、この携帯拾ったんですけど…」


と言ったそうだ


ワタシがコンビニの店員から携帯を渡されるのを
彼はすぐ傍で見ながら何度も言った



「あのー、知り合いの人に電話かけてしまって…」



ものすごく申し訳なさそうにしている彼にワタシは




「大丈夫、大丈夫。ありがとうね。」


と伝えた。彼はその後も申し訳ないような感じだった
あまりにも彼が
「あのー、電話かけてしまって…」と言い続けるので
ちゃんとワタシが受け取ったと
その掛けたであろう知り合いに電話をして報告をした


知り合いは
「その拾った人、とても心配そうだったよ。
よかったね。いい人に拾ってもらえて」


と笑いながら言った


ほっと一安心したワタシは再度彼にお礼をしようと
店内を見渡したがすでに彼は去った後だった

ごめんね。ちゃんとお礼も言えなくて
キミはそんなに申し訳なさそうな顔をして
うつむいていなくてもよかったのに
感謝の気持ちをちゃんと伝えられない
ワタシの方が情けないのに…


ほんとに本当にありがとう
きちんと感謝の気持ちを言葉で伝えることができなくてごめんなさい

携帯が見つかったことよりキミに拾ってもらえたことに胸がいっぱいでした

感謝の気持ちを自分が感じている通り伝えるということは
とても難しいことなのかもしれないと
一度だけ大きく深呼吸した